鍛造(たんぞう)とは、金属を成型する方法の一つです。金属をハンマーやプレスなどで叩いて成形するので、金属の組織が均一になり、強度が増します。この特性を生かし、強度を必要とする部品(建機部品、車両部品等)に利用されています。
鍛造(たんぞう)は、しばしば鋳造(ちゅうぞう)と混同されますが、下記のような違いがあります。
鍛造(たんぞう) | 鋳造(ちゅうぞう) | |
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成型方法 | 金属をハンマー等で叩いて成型する | 金属を溶かして型に流し込み成型する |
特徴 |
金属の組織が均一になり強度が増す 内部欠陥がない 衝撃に強い |
部位により強度差がある ”巣”などの内部欠陥が発生する場合がある 衝撃に弱い 複雑な形状、中空の製品を作ることが可能 |
代表的製品 | 送電線架線金具等の連結部品、シリンダ部品、耐震部品 | 自動車エンジン、工作機械のフレーム、マンホールのフタ、鍋、釜 |
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鉄骨造建築物の耐震補強において「無孔」、「無溶接」の取付けを可能とするための接合金物
鉄塔と送電線とを連結する部品
油圧ショベル等の油圧部品や履帯部品
一般的な鍛造ラインは、鍛造機1台につき穴抜き・バリ取り兼用のプレス機が1台の2台構成です。このライン構成での鍛造は同時抜き金型などが必要になり鍛造の段取りが複雑になります。
当社では、穴抜きとバリ取り用のプレス機を別々に独立させております。つまり鍛造機+穴抜きプレス機+バリ取りプレス機の3台構成です。これはそれぞれの工程を独立させることで金型設計をシンプルにして金型のコストダウンを、またメンテナンス性の向上とトラブル時の迅速対応を目指しています。
・多くの工程をお引き受けすることによってお客様の手間を省きます
・スタンプハンマーによる鍛造加工、溶断加工、マシニングセンターや旋盤による
機械加工などをお引き受けします